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依然として続く超就職氷河期。企業にとっては買い
手市場で有利な採用活動を展開できそうですが、実
際にはそう簡単な図式ではありません。不況下で優
秀な学生の安定志向・慎重姿勢が強まっており大手
企業に人気が集中しています。中小企業やベンチャー
企業がチャレンジ精神旺盛な能力の高い人材を獲得
するには、従来以上の戦略的な採用活動が必要なの
です。そして重要な要因となるのが学生に企業の魅
力を伝える採用メディアです。今こそ戦略的な採用
メディアを活用して優秀な人材を獲得し成長に向け
た企業力を蓄えましょう。
毎年秋になると大手の採用エージェント各社が、新卒学生向けエントリーサイトを開設します。依然厳しい就職状況ですから多くの学生は志望する企業や業界だけでなく、関心を持った企業には相当数エントリーします。中小企業の採用活動で最初のポイントとなるのが、エントリー学生をできるだけ多く採用説明会へ誘導することです。優秀な学生、潜在能力の高い学生をいかに多く確保できるか(「エントリー母数」の獲得)が、採用活動の成功を左右してきます。
知名度の高い企業ならば特に対策をしなくとも採用説明会に多くの学生が詰めかけますが、中小の優良企業の場合、エントリーした学生に対して早い段階で説明会へ誘導するアプローチを行う必要があります。学生は100社以上の企業にエントリーするのが普通ですから、その中でどう「違い」を訴求するか。何よりも大事なのは、関心を引きつけ「話を聞いてみたい」と思わせることです。
《デザインポート》では採用活動初期のアプローチとして有効な採用DMやhtmlメールの作成をご提案しています。
採用説明会は企業独自で行うもの、同業他社や他業種と合同で行うものなど様々です。採用説明会に足を運び、直接採用担当者の話を聞こうとする学生は少なからず企業あるいは業界への関心を持っています。したがって説明会で得た情報から企業を比較し、自分に合った企業を探します。説明会での企業からの情報提供として大事なことは、事業内容や業績などの説明以上にその企業で働く社会的意義や責任、やりがい、さらに将来に向けて社員がキャリアを磨き成長していく過程を伝えることです。
人事採用担当者が様々なデータや資料を使って企業説明をすることも必要ですが、それだけでは他社との違いはつかみにくいものです。特に知名度の高くない企業は、説明会時点で学生の上位志望に入っていない場合がほとんどですから、企業の存在価値を示し「この企業に入社することで自分(学生)は、どう成長できるか。どんな貢献ができるか」を提示しなければなりません。学生に対して最も説得力があるのは働く先輩社員の実像を見せることです。《デザインポート》では生き生き働く先輩社員のビデオ映像や社員の声を中心に構成・編集した入社案内の作成をご提案しています。
採用活動の中盤以降大切なのは、企業が欲しいと思う学生と時間をかけてコミュニケーションを深めていくことです。説明会や面接はもちろんですが、採用活動期間中を通して企業側から様々な情報発信を行ったり、逆に学生側の声を聞く機会を作ることで、企業と学生との相互理解が深まり、採用計画とズレの少ない確かな選考が可能となります。
現在では学生のほぼ全員がノートPCや携帯電話などのモバイル端末を使用して企業の採用情報を入手したり、自らの情報を志望企業へ発信しています。また企業側が学生をじっくりと見極め、同時に企業情報を迅速に提供する手段としてもインターネットの活用は不可欠です。まずは企業の採用ホームページで、双方向のコミュニケーションができるよう工夫すること。TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用する企業も増加しており、今後紙媒体と組み合わせた採用メディアの設計が鍵となるでしょう。
《デザインポート》ではWebマーケティングのノウハウを活用した学生とのコミュニケーション提案を行っています。
終盤戦はいかに企業が求める人材を確保できるか、採用活動の山場を迎えます。就職難の時代ですが、ポテンシャル(潜在能力)の高い学生はやはりどの企業も欲しいと思うもので奪い合いは必至です。出色の人材を押さえていくには、よい話だけをするのではなく企業の実像とビジョンを真摯に伝えていくことが大切です。特に企業の社会的責任とは何かを明示し、事業活動においてどのように実践しているかを説明することが必要です。
ここ数年大手企業が採用案内パンフレットの代わりにCSRレポートやサスティナビリティレポートを学生に配布するケースが増えてきました。これは学生側が「企業で働くことを通して社会に貢献したい」と考え、それを志望理由とする傾向が強まっているためです。CSRレポートは地球環境保全への取り組みや働きやすい職場作り、人材育成方針、法令遵守、企業統制など、企業のあり方そのものを開示するメディアで学生に理解してほしい情報が網羅されています。優秀な人材を獲得する上で採用案内以上に、今後はCSRレポートの活用がポイントになると見てよいでしょう。《デザインポート》はCSRレポートの作成実績も豊富にあり、企業の取り組みをヒアリングした上で国際ガイドラインに則した掲載内容のご提案を行っています。
欲しい人材を選考し、内定通知を出す。ここまで計画通りに進んでも最後に入社辞退者が続出しては元の木阿弥となってしまいます。欲しいと思う学生ほど複数の会社から内定を得る可能性が高く、内定者の歩留まり対策も大事な採用活動と捉える必要があります。複数の内定獲得者が最後に入社する企業を決める理由はそれぞれですが「将来の自分」を熟考するタイミングに企業からどのようなメッセージが届くかは選択の大きなポイントと言えるでしょう。
採用活動の終盤以降になると最終選考に向けて対象学生数も絞られてきます。このタイミングで大切なのは学生に対して企業の「理解」から「共感」へと意識を深めさせることです。人数が絞られた状況であればOne to Oneのコミュニケーションも可能となるため、例えばソーシャルメディアを活用して内定者間の懇親会や社員と内定者のダイアログ(対話)を実施するなども有効です。また5年後、10年後の成長を実感できるような先輩社員からのメッセージをDVDやサブパンフレットに収録して配布する企業もあります。《デザインポート》では採用活動終盤のサポートツール提案も行っています。
ご参考 : 厳しい就職状況の中で、学生の安定志向が進んでいます。上位難関校の学生ほどその傾向は顕著です。
順位 | 企業名 | ||
---|---|---|---|
2011 | 2010 | 2009 | |
1 | 1 | 1 | 三菱商事 |
2 | 2 | 3 | 三菱東京UFJ銀行 |
3 | 13 | 4 | 住友商事 |
4 | 5 | 7 | 東京海上日動火災保険 |
5 | 14 | 13 | みずほフィナンシャルグループ |
6 | 3 | 2 | 三井物産 |
7 | 4 | 5 | 三井住友銀行 |
8 | 7 | 8 | 丸紅 |
9 | 11 | 12 | 第一生命保険 |
10 | 10 | 14 | 三菱UFJ信託銀行 |
順位 | 企業名 | ||
---|---|---|---|
2011 | 2010 | 2009 | |
1 | 2 | 4 | 三菱東京UFJ銀行 |
2 | 1 | 2 | 東京海上日動火災保険 |
3 | 21 | 18 | みずほフィナンシャルグループ |
4 | 13 | 8 | 丸紅 |
5 | 16 | 9 | 全日空空輸(ANA) |
6 | 19 | 27 | 第一生命保険 |
7 | 14 | 12 | 住友商事 |
8 | 7 | 20 | 明治グループ |
9 | 15 | 15 | 三菱UFJ信託銀行 |
10 | 18 | 13 | 大和証券グループ |
順位 | 企業名 | ||
---|---|---|---|
2011 | 2010 | 2009 | |
1 | 1 | 10 | 東芝 |
2 | 3 | 2 | ソニー |
3 | 5 | 5 | 三菱商事 |
4 | 4 | 8 | 日立製作所 |
5 | 20 | 4 | 住友商事 |
6 | 7 | 3 | シャープ |
7 | 6 | 5 | 三井物産 |
8 | 24 | 11 | NTTデータ |
9 | 11 | 7 | 野村総合研究所 |
10 | 15 | 33 | 東京電力 |
順位 | 企業名 | ||
---|---|---|---|
2011 | 2010 | 2009 | |
1 | 1 | 10 | 明治グループ |
2 | 3 | 2 | ロッテ |
3 | 5 | 5 | 味の素 |
4 | 4 | 8 | 資生堂 |
5 | 20 | 4 | サントリー |
6 | 7 | 3 | 東芝 |
7 | 6 | 5 | パナソニック |
8 | 24 | 11 | カゴメ |
9 | 11 | 7 | 花王 |
10 | 15 | 33 | 旭化成グループ |